ハリネズミの子宮出血

 数年前から飼育頭数の急増しているのがヨツユビハリネズミさんです。全体的な年齢層が成熟してきた結果、よくみられる病気が変化してきているように感じます。


このハリネズミさんは2歳9カ月の女の子で、突然の出血のために来院しました。ハリネズミでは子宮の病気が比較的多く、何の前触れもなく出血が起きます。麻酔下で超音波検査等を実施したところ、子宮に腫瘤が認められたために卵巣子宮の摘出手術を行いました。術後の経過は順調で出血も止まり、食欲も改善しました。摘出した子宮の病理検査は子宮内膜の過形成であり、腫瘍ではありませんでした。こういった子宮からの出血は時に大量になりますので、手術までの失血量によって生死が分かれることがあります。できる限り早く手術してあげることが必要です。